「コーチングの基本」を読んでいる
最近、改めて後輩を教えたりしている。
以前の自分よりも、質が高いメンターになりたくてコーチングについて学び始めた。
Mr.意識高い系として尊敬する @kakakakakku 先生のコーチング・教えることに関するブログで取り上げられている「コーチングの基本」という本を読んでいる。
専門的な本なのかもしれないが、わかりやすく書かれていて、気づきが多く、とても勉強になっている。 事例というか、エピソードのような話も、毎回「自分のことか?」と思わされる具体性があり、刺激的。エピソード読むだけでも自分の振り返りをしているみたい。
Aさんは、自らがはじめにいったとおり、チーム全体の成績を上げる役割に変わったことを意識できているでしょうか。 Aさんの言動を見る限り、「営業たるもの自分の成績を上げることがよいことである」というプレイヤー時代につくられたPresenceが根強く残っていることがわかります。 Aさんの場合、それが管理職として「部下の行動を促進し、チーム目標を達成する」という目標を妨げているのでした。
「この部下は欠点だらけだ」と強く思えば、日々の部下の言動から欠点を発見することが比較的容易になるはずです。 一方で、部下の目標達成に向けて役立てることは何か、ということに強い関心をもつことで、さまざまな情報群から役立つ情報を選び取り、手渡すことができるのです。 コーチングの基本 No.586
まだ半分しか読めてないけど、学びが多いので感想第一弾を書く。
コーチングとは
コーチングとは、対話を重ねることを通して、クライアントが目標達成に必要なスキルや知識、考え方を備え、行動することを支援するプロセスである。 コーチングの基本 No.255
正直、今は「コーチング」的なことはやっていない。
ただ何か技術的なことを教えていて、時々押し付けっぽくなっているような気もしていて、もう少し上手く伝えたりできないかと考えている。
何かを決めるときでも、誰かに言われてやるよりも、自ら言ったことの方がやる気が出たり、単純にやらざるを得ない状況になったりする。 そういうのもコーチングに近い領域なのかもしれない。
コーチが主導権を握るのではなく、クライアント自身が達成したい目標を明確にし、解決していくために適切な質問や問いを投げかける。
これがイイと思う意見を言うのではなく、クライアントがイイと思う意見を引き出せるような質問をする。今はまだ自分にはないスキルだなぁと思う。
PBP
- Possession(身につけるべきもの - スキル・知識)
- Behavior(行動)
- Presence(考え方・信念)
3つの視点からの質問をすることで成長を促進する。 PBP という概念が初めてだったので、興味深かった。
Possession視点からの質問例
- 理想としている状態に近づくために自分に必要なものはなんですか?
- 目標達成のためにはどんな分野の情報が必要ですか?
- 自分がいま持っている知識やスキルで使えそうなものは何ですか?
Behavior視点からの質問例
- やろうと思っていて実行できていないことは何ですか?
- 目標を達成するために今日から出来ることは何ですか?
- 次回のセッションまでにどんなことをやりますか?
Presence視点からの質問例
- あなたが大事にしている価値観は何ですか?
- 環境の変化に合わせて、自分が変化すべきことは何でしょうか?
- その目標を達成することは、あなたにとってどんな意味がありますか?
Possession
課題達成のために必要となるPossessionには、知識、スキル、人脈、資金、資格など、さまざまなものがあります。 それらの中から、課題達成のために自分には何がどの程度必要なのかを明確にし、それを獲得するためのアクションプランを考えます。 コーチングの基本 No.801
Behavior
行動が起きるまでに存在する4つの壁
- 目標を立てた時点での決断の度合い(コミットメント)が低いため行動が起こらない -> 目標の設定方法に問題あり
- やる気はあるものの、何をしたらよいかわからない -> Posessionそのものの不足
- 知識・スキルをどう使ったらいいのか、具体的にわからない
- 変化を起こせない -> 現状維持バイアス
宣言することによって、現状維持バイアスを乗り越えるための「約束」が生まれ、具体的な行動計画となり、同時にコミットメントの度合いを確認できる。 また、「行動をして、振り返る」ことが重要。
Presence
Presenceは経験の中で蓄積された、人が判断を下すための軸。 そのため、改めて言語化したりしないと、自覚することが難しい。
現在の状況に合わせて簡単にPresenceを把握し、選択することができるかというと、そうではありません。 第一に、なかなか自分のPresenceを自覚することは難しいものです。なぜなら、本人にとってそれは当然の前提となっているからです。 コーチングの基本 No.941
Presenceを考えるための質問例
- 価値観や座右の銘といったものは何でしょうか?
- その価値を大事にしている理由は何でしょうか?
- いつからその価値を大事にしているのでしょうか?
- その価値が大事だと身につけたときと比べて、いま違うことは何でしょうか?
- その価値が仕事で現れているのはどんなときでしょうか?
確かに上記のような質問を順にされたら、ウッと自分の中で考えさせられる気がする。
僕がメンターなり、教えることを任されるケースは圧倒的に Posession が不足している場合が多い。
そういう状況でも、この3つを分類しながら質問することで、少し質の高いメンターができそうな気がした。
後半の方が、より専門的な内容・用語が出てくるので、引き続き学びたい。
コーチングしてもらえる経験
@kakakakakku 先生にブログメンターをしていただけることになった。
Twitter で募集されているのを見て、第一弾の時は見送ったんだけど、追加募集をされていたので恐る恐るお願いしてみた。
結果、激務の中なのに引き受けてくださり、少しフライング気味に先週からメンターしてもらっている。
コーチングを学ぶにも、コーチングが上手な人にコーチングしてもらうのが一番イイのでは!ブログメンターをしてもらう中で、学んで盗みたいと思っている。
しかし、Mr.意識高い系の @kakakakakku さんにメンターしてもらうだけで、不思議と自分も少し意識が高くなった気がしてテンションが上がっている。 意識を高く持って、頑張ろう。
デザインとエンジニアの間で彷徨う開発ブログ。
by nnjyami(んじゃみ)